Light and Shadow

 

 

次回 名古屋の個展のお知らせ

 LIGHT AND SHADOW

「光と影」の名のオブジェ作品です。

うねり、ゆがみ、ひずみ、ねじれ などを生かしはっきりとした「形」の有るものでなく、動きのみが存在し光と影で目で見えるように映し出されるものを目指し作っています。

大気の動きのような、水の流れのような、雲のような、霞のような、泡のような、、

このような作品群の創作は今年で23年になります。この作品群及び作品創作活動名を2022年の夏から「LIGHIT AND SHADOW」と名付けました

 

始まりは1998年秋のロンドンの個展から

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1998年のロンドンの大和日英基金ジャパンハウスギャラリーの2つの部屋に畠山圭史の作品は5週間のロングランで展示されました。

その部屋に展示された異質な作品群が注目されました。用途のある陶芸作品でも、立体感ある手の込んだオブジェ作品でもない、ちょと奇妙な作品です。

それらは鉄や木の板に張り付けて展示された柔らかい薄い板状の粘土のうねりを"焼きあげただけ“の作品です。丸い円形状のものもありました。

多くの感想の言葉がその作品群には集まりましたが、その中で「ユニーク」「奇抜」とポジティブな意見とは反対に頭を傾けてのネガティブとも言えるような発言も多数。

まさに黙っては見られない作品だったようです。

特に印象的な意見はイギリスの方々がこの作品から日本の自然の景色を感じるとの感想を予想外に多くいただいたことです。確かにその通りで、最初は自分の生活環境で出会う川の流れ、水の渦などの景色をオブジェとして作品に作り上げていました。現在はその当時とは少し変わり、具体的な景色からの影響は減り、創作しているときに生まれる即興な考えの形つくりのウエイトが増えているようです。

23年以上たった今もこのような作品群を常に夢中に制作しています。いつも自然界の「水」の具体的な形態や情景を陶芸作品で表現してきていますが、これら「LIGHIT AND SHADOW」もきっと私の心の中の「自然」をアウトプットしているのでしょう。今年の展覧会でも物議を産んだ作品で、私自身の表現の成長と苦悩が表に出ているようです。

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